輪島朝市の歴史に触れる旅 

旅といえば、その土地の歴史や文化に触れることは大きな楽しみであり醍醐味です。輪島朝市に訪れる方には朝市1300年の歴史を感じていただけたら、買い物とは別の朝市の魅力にも気づいていただけると思います。 

朝市の歴史の予習をしよう 

1300年続いていると言われている歴史をまとめてみました。 伝承として諸説ありますが、朝市の歴史を楽しんでいただくために、よろしければ、こちら(朝市の歴史)をご一読ください

神社を参拝する

輪島朝市には歴史的に大きく関係している神社が3つ(歴史を遡り海女やその他の神社のことも入れるともっと多い)あります。まずは神社を回ってみるのも楽しいものです。  

【重蔵神社】 

河井町にあり、朝市通りから5分ほどのところに位置しています。
重蔵神社は、遠く崇神天皇の時代に創建されたと伝えられています。境内の真ん中にある大きなお堂が本宮です。駐車場にある大鳥居は2007年の能登半島大地震で倒壊した鳥居を2020年に再建したものです。

【重蔵神社(産屋)】 

朝市通り内にあります。輪島市には、年に一度の輪島大祭の日に、輪島の男神様と舳倉島の女神様が出会い、御子神様を身ごもり出産したという伝説があります。女神様が出産をしたとされる場所がこの産屋です。

【住吉神社】 

かつて夕市が行われていた神社です。いろは橋を渡って鳳至町にあります。

市場の散策 

朝市を語るには「鳳至」「海士町」「輪島崎町」の歴史を語ることに他ならないと言えます。歴史書をみると西国から流れてきた現在の海士町の住人と地元の漁師たちが争うこともしばしばあったようですが、そういった背景がありながらも物々交換を通じて1300年繁栄してきた輪島の朝市の歴史には人を引きつける魅力があり、朝市は人が繋いできた市であると言えるでしょう。 

代々伝わってきた調味料 

海の町だからこそ伝わってきた、いしる(魚醤)などの調味料にも注目。各家々で受け継いできた製法が違うから、いしるだけでも何種類も見つけることができます。

地元の人との交流 

朝市のばあばたちは気さくに話してくれる人がほとんど。ばあばたちとのやりとりや方言にも触れてみて。

町並みの散策 

輪島朝市から少し足を伸ばすと輪島の魅力あふれるスポットがたくさん。距離も遠くはないので散策してみてください。

【輪島港】 

たくさんの漁船が並ぶ、圧巻の港です。

【鴨ヶ浦の遊歩道】 

海に大きくせり出した輪島岬の突端、「猫地獄」などユニークな名前の岩場があり、遊歩道を歩いて一周できます。日本海をすぐそばで感じることができ、冬には「波の花」が見れる観光スポットです。岩礁を縦25m、横13mに掘った塩水プールもあります。

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【袖ヶ浜】 

目の前にパノラマで砂浜の広がる海水浴場です。キャンプ場が隣接しており開催期間にはテントを張って宿泊も可能です。

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【鳳来山公園】 

春には桜やツツジが、秋には紅葉が美しい公園です。木立の隙間からは、輪島港や町並みが見えます。

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【いろは橋】 

鳳至町と河井町(朝市通り)を結ぶ赤い橋。ドラマ「まれ」にも登場しました。

歴史と祭りの博物館へ 

輪島の歴史で体験していただきたいもののひとつは「祭り」です。ひとつの特徴として、能登では巨大なキリコと呼ばれる神輿を担ぎます。能登の祭りの中でも輪島大祭は大きなお祭りの一つで毎年8月22日~24日に行われます。この実際に使われていた巨大なキリコなどをみられるのが「輪島キリコ会館」です。

【輪島キリコ会館】 

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工芸に触れる 

輪島といえば漆や金を使った工芸品を思い浮かべる方も多いと思います。輪島塗の歴史に触れられる施設をご紹介いたします。

【輪島塗会館】 

輪島塗資料展示室では、国の有形民俗文化財に指定されている貴重な作品をはじめ、塗師道具など輪島塗に関する歴史民俗資料計3804点が保有・展示されています。

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【石川県輪島漆芸美術館】 

漆芸専門の美術館です。さまざまな企画展のほか、常設展では輪島塗の技と歴史を、製作道具や映像でわかりやすく紹介しています。

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輪島塗にまつわる工芸を体験できる施設もあります。

【輪島工房長屋】 

輪島塗の木地づくり、漆塗り、輪産物、漆器の各工房が集まった交流施設です。沈金や蒔絵を体験できます。

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体験について

【塗太郎】 

下絵が付いたものから、無地の器まで様々な器に筆やノミ(沈金用)を使って、漆器に絵を施していくことができます。

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たっぷり時間があるなら舳倉島へ

舳倉島(へぐらじま)は石川県能登半島の輪島市の北、約50kmに位置する、周囲約5kmの離島です。徒歩で1~2時間ほどで一周まわれる小島です。1日1往復の定期船を利用してわたります。

島では、アワビやサザエ、海藻などをとるための海女さんや漁師が生活をしています。
『万葉集』の大伴家持の歌(第一八)では、アワビの獲れる「沖つ島」とうたわれています。

島の南端に鎮座する奥津比咩(おくつひめ)神社は、福岡県に伝わる宗像三女神の一柱・田心姫(たごりひめ)が祀られ、福岡県宗像郡鐘ケ崎から渡ってきたという海女の歴史と呼応しています。

小さな島の中に、7つもの小社や拝所、ケルン(石積み)があるのも特徴です。
豊かな自然環境と日本有数の渡り鳥のオアシスとしても知られています。
島内に、民宿2軒がありますが、商業施設や売店、車やレンタカーはありません。

定期船:へぐら航路株式会社

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